化学科講師 五島 正信 (立命館大学工学博士)
近年の入試化学では、高校化学の範囲を逸脱した問題は減少し、標準レベルの問題が多くなっています。大学の難易レベルに対し、入試問題の難易レベルの差は小さくなっており、国公立、私立を問わず合格するにはかなりの高得点が必要となってきています。
ただし、標準レベルとはいえ、化学的知識の確かな理解と、それを使いこなせる思考力が必要となってきます。したがい、知識を単に暗記したものとせず、普段から『考え方』を身につけることが必要になってきています。
特に『考え方』が重要になってくる分野は、平衡定数や反応速度、電離定数、緩衝溶液や溶解度積、蒸気圧降下、飽和蒸気圧と混合気体などです。これらの分野では単なる公式だけでは全く歯が立たず、入試での得点差は大きく開くことになります。
授業では全範囲にわたり、基礎知識とその裏付けとなる『考え方』を徹底して習得できるよう指導します。つまり、思考力、あるいは応用力はこの部分の学力の有無で決まるからです。
ロゴスでは、的確な知識と『考え方』をもとにした推定力、応用力、より高い思考力の増進につながる授業を進めていきます。