生物科講師 白石 智樹 (奈良先端科学技術大学院大学修士課程修了)
医学部入試においては、時に高校生物を逸脱し、専門性の高い問題が出題されることもあります。しかし全ては「基本」の上に成り立っている問題ばかりなのです。難しい問題や専門性の高い問題ばかりに気をとられ、基本を疎かにしてしまうことがあってはなりません。基本が全てであり、しっかりとした基本の上にのみ本当の実力が付くことを肝に銘じて勉強に取り組んでもらいます。また最近は、知識を中心とした問題だけでなく、実験データやグラフを扱った考察問題も多く出題されています。そのため、頑張って知識を詰め込んだとしても、習得した知識が使えなければ考察問題に対処する事は出来ません。
そこでまずは知識(基本事項)の習得と整理を確実に行い、同時に習得した知識を基に考察問題に対処していく能力の養成を目標に年間計画を立てています。更に入試では、これまでに学習したことを試験時間内に正確に思い出し、考え、それを答案に反映させる必要があります。従って、理解して覚えていても試験時間内に思い出せなければ合格答案にはならないので「理解する→覚える→思い出す」といったプロセスを最も重視して授業を行っています。
医学部生物の入試では、知識・実験データやグラフの解析・論述といった問題形式を通して、将来医学を学ぶ者にとって欠かすことのできない能力が試されているといっても過言ではありません。ロゴスの生物を学ぶことで、そうした能力を養ってもらいたいと思います。